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お知らせ

NSRAオンサイト緊急時医療チームの出動式に立ち会いました


オレンジ基調のカスタムが印象的なFPZ-07    

「気を付け」「敬礼、なおれ」
号令の力強く響き渡る中、横並びに整列した隊服の面々の傍らに、PROTEXキャリー。
出動式を行っているNSRAオンサイト緊急時医療チーム*1は、医療や救命、それぞれの専門領域をバックグラウンドに持つプロフェッショナル数名ずつから構成されたチーム。

  
今回、医療チーム活動へのPROTEXキャリー導入をきっかけに、日頃の活動の様子を伺うとともに、美浜発電所(福井県)への訓練出動式に立ち会うことが出来ました。

  

*取材:2022年10月31日、2022年11月4日(出動式)
*1:公益財団法人 原子力安全研究協会(NSRA:Nuclear Safety Research Association)

        

発電所作業員の安全網を確保する役割

オレンジ基調のカスタムが印象的なFPZ-07    

実際に足を運んでみなければイメージし難い面もあるかもしれませんが、各地に点在する原子力発電所の現場は、1,000人規模が従事する大がかりな作業場とも言える様な場所。
人口5,000人規模の地域に、1,000人規模の作業場が稼働するということで、地域住民への安全面を想定した議論については、こと3.11以降益々、徹底的に厳格に考える形で今も議論され続けており、2022年中にも、さらなる規制制度の改正案がまとめられる動きも出ています。

  
一方、作業現場に従事する作業員の安全面については、事業者内での管理が主として求められており、いわゆる「工事現場」の環境下で起こる様な、作業員の負傷や夏場の熱中症、と言ったアクシデントへの対応を行うにも、その現場の特性から、より細心の注意を払う形で、地域の医療施設との連携が求められることもあります。

  
そうした作業員の負傷や体調不良時の安全網の確保とともに、必要に応じて現場でも救護対応が可能な、医療と救命のバックグラウンドを持つ専門チームとして、NSRAのオンサイト緊急時医療チーム(OnSET)は発足されました。
発足当初、自費研究で始まったところから、現在では電力会社からも委託を受けるなど、現場に欠かせない存在に。
オンサイトにおける医療体制の構築とともに、有事に備えた平常時からの医療支援活動の強化のために全国各地を飛び回り、医療チームが東京を拠点とする中でも、極端な時期には1ヶ月に4日間しか東京に滞在していないということもあるのだそうです。

  
今回、そのスケジュールの合間を縫ってお話を伺うとともに、美浜発電所(福井県)への訓練出動式にも立ち会わせて頂きました。
出動式の後、医療チームは「OnSET」のPROTEXキャリーとともに、自衛隊の車両に乗り込み、発電所現地まで向かわれたとのことです。

    
PROTEXキャリーを車両に積み込む様子
出動式にはFPZシリーズがずらり。活動時には超音波機器等の精密機器も輸送するとのこと
    

「消防隊員時代に使っていたPROTEX」

レスキューオレンジキャリー
ハイパーレスキュー隊にも納入しているCR/WPシリーズ。写真のレスキューオレンジキャリーはCR-9000

    

NSRAオンサイト緊急時医療チーム(OnSET)の活動へのPROTEX導入のきっかけは、消防員としてのバックグラウンドを持つ田代課長補佐の要望によるものでした。
ハイパーレスキュー隊に納入していたプロスペックのキャリーコンテナを、田代氏も消防員時代にレスキューの現場で使用。

OnSETでは当初D-MAT(災害派遣医療チーム)の標準品を持ち歩く形が通例となっていたところ、現地でより機動的に活動を行い、ロジスティクス部門との受け渡しにも気兼ねなく使用出来るという観点から、「OnSETにもPROTEXが必要なのではないか」と思い立ったのだそうです。
「軽量で堅牢」「器具の整理がしやすい」「車輪の駆動性が良い」と言った声とともに、FPZシリーズを中心としたキャリーを使用頂いています。
各地を飛び回るヘビーデューティーに応えるPROTEXキャリーを提供することで、NSRAオンサイト緊急時医療チームを当社は今後もサポートして参ります。

    

PROTEXキャリーを車両に積み込む様子
写真左より、川岡看護師、山本所長、田代課長補佐
山本所長(放射線災害医療研究所 所長)は医学博士として
愛媛県内の病院にて副院長も務められていました

    

    

▼NSRA(公益財団法人 原子力安全研究協会)の活動の様子は公式サイトでも紹介されています

>> NSRA公式サイト